(また恐ろしく長いです。要注意。)
上海には、私たちにはなじみのあるホームセンター、
イギリス資本のB&Qとドイツ資本のOBIが合併して展開している。
と、いうことで、今日はホームセンターへ。
一通り店内を見て回り、
猫グッズ棚にする組み立て家具と、観葉植物でいいのがあったので
購入決定。
食器棚は、昨日IKEAで見たやつにすることにした。
さて、
ヨーロッパと違って自家用車がない生活、
配送を頼まねばならんが、システムがわからん。
買うことにした観葉植物x2は、150cm超で、レジまで持ってくのもムリ。
ってことで、店員に声をかけ、英語ができる人を探してきてもらった。
ほしいのはこれとこれ。
カートに乗っけて持ってきている棚と合わせて配送してもらいたい。
と告げると、店員のおにーさん、
(英語ができるといってもけっこうギリギリ。)
さっき私たちが観葉植物を品定めしていた時に、
ずーっとじろじろ見ていたおじさんを連れてきた。
「あれ? さっきじろじろこっちを見てたおじさん、
お店の人だったの?」
と話している間に、
あっちはあっちで中国語でなにやらやり取り。
ふとこっちに向き直り、店員が、
「この人が配達してくれます。配達料金は直接この人に払ってください。」
…。
…。
…。
えーーーっと、
白タクですか?!
店専属契約の白タク?(爆)
夫が一応、
「この人は、お店の人なの?」
と聞くものの、肝心なところは英語が通じない。
…。
うーーーーーーーーーーん…。
ま、いっか。
もろもろめんどくさい。
と、いうことで、おじさんに配送依頼決定。
するとおじさん、店の倉庫らしきところから、
ハンドフォークリフトにパレット組んだやつを持ってきて、
店員と観葉植物をフォークに乗せた。
…店の備品と店員、自由に使えるのね。
それから3人でレジに向かい、支払いを済ませて店を出る。
店を出るとき、出口でたむろしてジュースを飲んでいた店員が、
おじさんが運んでいるうちの観葉植物の鉢に
ぽいっとプルトップを投げ捨てたので、
夫が「おいっ。」と言ったら、
店員、客が買ったものだとその時気づいたらしく、
あわてて拾う。
私、爆笑。
ゆるい。
ゆるすぎる。中国。
出口を出て、
「車どこから持ってくるんかのぅ?。」
なんて夫と話していたら、
おじさん、
外通路の植え込み近くのリヤカーにまっすぐ向かっていく。
夫が小さく「マジっ?」とつぶやいた。
って、
をい! 自転車かい!!! 「まっ、マジで?」
「まーじーで?っ?!」
「しっ、写真!ぎゃー、カメラ持ってないーーーっ!」
とあわてふためく夫婦を尻目に、
おじさん、黙々とリヤカーにモノを積み込む。
カメラがないのでしょうがなくケータイを取り出しつつ、
大笑いしながら写真を撮るワタシ。
おじさんは、さっさと積み終わると、とっとと自転車にまたがり、
「じゃ、先行くね。」
みたいな感じで片手をしゅたっと上げて、
重そうに自転車を漕ぎ出していきました。
ありえん。
ありえねー。
あるのは店の領収書だけで、
おじさんの名前も連絡先も預り証もなにもなく、
うちの住所だけ渡して配達依頼。(大爆)
おじさんを見送ってすぐタクシーに乗り込み、
なお大笑いしながら帰路に着きました。
サイトもブログも文字主体が信条のワタクシ、
これだけはどうしても写真を撮らねばならぬとなにかに突き動かされ、
帰宅後10分ほどしてから、カメラを持って、
マンション前でおじさんの自転車を待ち伏せすることに。
信号の向こうにおじさん登場。
信号を渡ってきて、私に気づいたおじさん。
おじさんとともにマンションに戻る。
マンション入口で、マンション内用のトローリーに荷物を移し、
配達料金支払って配達完了。
不思議。
(あ、こういう状況で詐欺にあうかどうかはあくまでも自己責任です。
この記事はもちろん何の保証をするものでもありません。)
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COMMENT
無題
この配送システムは相互信頼にの基づいてるのね。オジサンが荷物を積んだまんまどっかにバックレるというリスクは無視すんのね。すごい世界だ~。画像は貴重です。今度からも時々載せてね♪
で、配送料金っていくらなの?
無題
すんごく「らしい」エピソードだと思いまふ。
ほんと、そのままばっくれられたら、どうするのかね~?
いや、きっとその店専用お抱え白タク(笑)だろうから、その心配はないとは思うけど。
でも、ある意味、「大笑いしながらタクシーに乗って帰った」雨さんたちも太っ腹だね~
おじさんの姿がちゃんと見えるまで、心配じゃなかった~?
で、私も聞きたいです。
配達料は、どのくらいの距離でいかほど?(笑)
無題
ね~。(爆)
ほんっとにどーなのよ、このお構いなし夫婦。
繰り返し申し上げます。リスクを無視するかどうかは、自己責任でお願いします。
確かに、おじさん、ばっくれて荷物を売りさばいたほうが絶対金になります。おじさんがばっくれるリスクはもちろん考えましたよ~。でも頼んじゃった。(笑)
店員とグルだったらもうアウトだったでしょうね。
こういう自転車はよく走っているんだよ~。リサイクル品回収屋とか果物屋とか涼麺屋とか植木屋とかなんでもかんでも。^^; でも、まさか自分が利用することになるとはね~。
配送料金は、あああ、時間・空間認識能力のない私には、どれくらいの距離かわからない…。おじさんは重い重い荷物を積んで、強風の中、自転車で30分~1時間くらいかかったのかなぁ…。(ほんとうにわからない…。大きくハズれていたら、夫からツッコミ入るかも…。)
で、100元でした。
これが高いのか安いのか、うーーーん、ヨクワカラナイ、ニホンゴムツカシイ。
無題
浦東エリアから虹橋空港までタクシーで50元位です。浦東空港までが150元位。外国人価格だったりして(笑)←が、よくあるそうです。
無題
私はバリ島でタクシー料金の交渉をするとき(メータがないので、事前に○○までいくら?と尋ねねばならなかった)、「アナタ、タカイ、モーノラナイ、ワタシ、アルク!」と歩き始めたら、運転手が「アナタ、ネダン、ダイジョブ」と私の言う値で乗せてくれたことあるなぁ。
散々交渉して、ふと気がつくとさっきから数十円のことを揉めてたとかね~。異文化は大変ある。
無題
以前日本で、「車のバッテリーがあがって動けないから助けて」と言って暗がりへ誘い込む犯罪がありました。車に着いたらその車から男4人が降りてきて拉致し、まず問答無用で骨を2本ほど折り、その後キャッシュカードの暗証番号を言わせ、全額引き出すまで監禁するのです。
「親切な人を餌食にする」「弱そうな獲物を襲う」「反撃の機会を一切与えない」・・・犯罪ってのは卑怯に非道にやるほうが効率的なわけですよ。
でも上海人、そこまで悪人になりきれない。
なんかゆるい。権利を主張をされたときに、逆ギレするのもあまり得意でない。
そういう意味で、上海はモノが言いやすい気がします。変なプライド持ってないから口論になりにくいし。仮にだまされても数百元のことで「ちっ」で済むし。こまいことを気にするより、とにかく言いたいこと言って行動するほうが気持ちいい世界だと思いました。
無題
あはははは、やっぱり高いですかね~。
まあ、私はもともと金銭感覚がアレなんですが。^^;
空港タクシーの外国人価格は、夫も言ってました。100元紙幣は、たまにいやそうな顔する人もいますが、普通に使っちゃってます。
サエコポン、
その通り、結果オーライ。まるで私の人生の縮図のよう。(爆)
夫は、車だったら値切ろうと思っていたらしいんだけど、自転車でね~。(笑)
購入品3点ともやたら重いしでかいし、当日はこれまた強風で、その上おじさん向かい風方向。
おじさんの労力を考えても、「まいっか」と。
ほんと、値切るのが苦手な夫婦ですわ。夫は私よりは相当マシですが。
バリ島ってタクシーメーターなかったっけ?! 20年くらい前に行ったけど、なーんにも覚えてないわ~。
とにかく、最初にふっかけて、話し合いで徐々に適正価格に収めていくという工程がめんどくさいです。異文化は大変ある。
そのやり取りを楽しめるか否か、ということだよね。数十円がどうこうではないのだということはわかるんだけど。
私はめんどくさい。^^;
かにさん、
なるほど~。ほんとに「なんかゆるい」っすよね。(笑)
でも、ものすごい流入人口を誇る上海、上海人か上海人でないか、言葉もわからない私にはぱっと見、見当がつきません~。とほほ。
日本の犯罪はこわいっすよ。スペインの首絞め強盗とか致死量睡眠薬強盗もぜったい勘弁してほしいと思ったものでした。
スるんなら、だまってそ~っとスってほしいです。(そんな話じゃない。)