ペケペケのこだわりルート

ネコのトイレは、
ペケペケいすに向かって左の壁際に、
水やら爪とぎやらチョロの餌場やらは、
ペケペケいすの後ろ側の壁際に設置してある。

ペケペケいすは、ちょっと高さがあって、
どっちみちペケペケは直接上り下りしないので、
ベッドにくっつけてある。
ペケペケはいったんいすとほぼ同じ高さのベッドに移動して、
少し低いところにあるマットレスフレームを足がかりにして上り下りをする。


だったら、こう行けばいいのでは?

と飼い主は考えるのだが、

ペケペケはどーしても、

このルートでベッドを横断し、
わざわざ遠い方の夫側から降りて、
ヘッドボードの後ろをぐるっと回って、
トイレや水にたどり着く。

帰りはなんでか知らんが、
ベッドの足側の窓の下の床が一部高くなっているのでそこからベッドに上り、
ベッドのど真ん中、または私の左側のベッドの縁を縦断して帰る。

それが早朝でも深夜でも。

ペケペケルートを確保するために、
枕はちょっとヘッドボードから離して設置しているのだが、
夫が頭の上にちょっと片腕でも伸ばして寝ていようものなら、
私と夫の枕の真ん中で止まってひたすら待つ。

ふっと気配に気づいた夫が腕を下ろすと、
夫のアタマを腹でなでながら横断を続行する。

いや、あのね。
飼い主の希望としては、
ってか、アナタの便宜を考えても、
こんな風に移動してくれるようにはなりませんかね。






…なりませんよね。





おっとりおしとやか天下一のいいコちゃんペケペケは、
天下一のがんこババアでもあったりするのだった。