記事がムダに長いです。
その上、日本在住の方には一切役に立ちません。
更に画像もなし。延々文字だけ。
上海の毛糸屋事情に興味がない方は、ぜひともスルー推奨。
( ↑ 興味がある人がいるのか?)
前記事で、なんでもないことのようにさらっと書いたことに
お気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、
本の到着を待たずにローカル毛糸屋(「
ナプキン用ポーチ」記事参照)、
行っちゃってました。あは。
これまたすごい道のりだったので、
わざわざ記事にしてみる。
2年半経っても必要最小限の上海情報しか持ち合わせない私が知る限り、
上海には、ユザワヤのような手芸用品専門の大型ショップはない。
(言い切るか、ワシ。)
西の繁華街には、主に輸入糸を扱う高級毛糸屋が数店あるらしい。
日本のパピー毛糸の直営店もここに含まれる。
先生が常駐していたり、サロンのようになっていて編み方を相談できたりするらしい。
が、そんなところで扱っている毛糸は、
当然日本より高い。
「たまたまセールで半額になっていた」と記載があったブログがあったが、
その方が買った糸は、40元オーバー/玉。
編み物人口は日本より多いかも、という気がするくらい(10/10 読み返して気がついた。編み物人口、日本より確実に多い。
アタリマエだ。
何にしろケタが違う国なので、たぶん一ケタ違う。)
そこらじゅうで見かける、
道端とか店番しながらとか編み物をしているおばさんやおばあさんが、
そんなところでそんな高い糸を調達しているとはとても思えない。
ワシもな。(爆)
中国で買うのにそんな価格帯の糸、
全く興味をそそられない。
片や、ローカルな町の商店街のようなところで、
間口のせまーい、
まるで昭和の町の商店街の、
おばあさんが一人で編み物をしながら店番している小さな小さな手芸用品店のような毛糸屋を
よく見かける。
実際店番しているのはたいていおばさん/おねーさんで、
編み物をしているのは、店にたむろしている近所のおばさんたち。
(サロンっちゃサロンか? (笑))
間口が狭い上に、そういうおばさんたちがおしゃべりしている中にぐいぐい入ってって、
中の商品を眺める甲斐性は、私にはありません。(/_;)
あとは、日用品やら小物やらの市場の中。
上海の超有名観光地豫園周辺でもいくつかのビルがそういう市場になっている。
たいてい、
狭い、暗い、汚い、くさい、なんもかんもごっちゃごちゃ、
タイミングを間違えると人がわんさか押し合いへしあい、
という、私は決して二度と近寄りたくない異空間。
その上、町なかや市場の毛糸屋は、
日本みたいにきれいに玉巻きにしてあってビニール袋に入っているものを置いている店も
もちろんあるにはあるが、
棚にそのままどーんと置いてある「かせ」または「コーン巻き」のままの糸がメインの店も多く、
買い方がわからない。(-_-;)
「かせ」というのは、毛糸だま状態にする前の糸。
編む前に玉巻きしないとこんがらがって大変。
昔、祖母の家に行くたびに、突き出した両手にほいっと毛糸を持たされて、
♪いーとーまきまきいーとーまきまき♪をしたものでした。(笑)
(歌の内容とこの動作が一致しているかどうかは謎。)
「コーン巻き」の糸というのは、機械織りとかに使うミシン糸の巨大版(?)
コーン巻きの糸を何本か撚って手編み糸として使う場合もある。
e.g. うちの祖母。
こんなところが参考になるかも。
で。
うちの近所には、町の毛糸屋が多分3軒、
豫園周辺の手芸用品市場と違って外国人なんかおよそ足を踏み入れそうにない
超ド級どローカル日用品市場が1ヶ所ある。
3軒の毛糸屋のうち、1軒は多分かせとコーン巻きしか売っていない。
1軒は、何ヶ月か前に前を通ったら、閉まっているような感じだった。
もう1軒は、開いていることはわかっているが、ちゃんとのぞいたことがない。
超ド級どローカル日用品市場は、夫と2人で一度だけ偵察に行ったことがある。
衣類、靴、カバン、下着、パジャマ、タオル、アクセサリー、
ネイル屋(サロンというにはあまりにも…)、
布団、雑多な日用品、見に行ったことないけどたぶん家具、
もうごちゃごちゃしたものなんでも、が、
スーパーのビルの2~4階にそれこそもうごっちゃごちゃに詰め込まれていて、
その中に毛糸屋もあったはず。
そして、やっぱり、
狭い、暗い、汚い、くさい、
カオス。…(-_-;)
で、先週、ガマンできなくて、
ちゃんとのぞいたことがない毛糸屋をのぞきに行くと、
予想通り、店内で座って編み物しているおばちゃんズが4~5人
(で、店内いっぱい。)
店の前で待っているような感じの客が2人、
ということで、
ちらっと中をのぞいて、玉巻きの毛糸も売ってるみたいだな~、
くらいの確認をしただけで玉砕。
家に帰って、中国の巨大サイバーショッピングモールTaobaoをのぞいて、
入手できそうなもの、価格帯を調査。
ものすごーく気になる糸が4.5元~6元の価格帯で売っているが、
中国でのネットショッピングに踏み切れず、
情報を入手しただけで玉砕。
そうこうしているうちに、Taobaoで見つけた糸が、
どーしても、どーしてもほしくなってしまった。
夏糸だから、季節的にもうないかもしれないし、
編みたいものが決まっているわけでもないのに、
ほしい~~~。
なんてことをウダウダやっていたワケだが、
国慶節の休みに入って、
嫁がほんとうにまったく家から出ようとしないという事実を目の当たりにした(笑)夫が、
「どっか行きたいとこないん?」と聞くので、
「明日勇気が出たら、市場の毛糸屋に行ってみるかも。」
と渋々答えたら、
夫は嫁が出かけないことがあまりにも気になるらしく、^^;
「つきあっちゃろか。」
とおっしゃる。
私が「行きたい」と言って一緒に出かけた先でつまらない顔をされるのはかなーりつらいので、
一人で行くつもりでいたんだが、
一度偵察に行ったきり、その後2人とも二度と足を踏み入れたことのなかったその場所に、
お言葉に甘えてつきあってもらうことに。
編み物の神様の呪い、おそるべし。
1階から2階に上がるエスカレータホールが下の食い物屋の臭気の通り道になっていて、
いきなりゲが出そうになりつつ、
中に入って狭い通路を通り抜けて上の階へ。
まず1軒、
3畳ほどのスペースが毛糸の棚で埋め尽くされていて、
棚の間を通り抜けることすら困難。
売っているのはほとんど玉巻きの毛糸、というのはグッドニュースだが、
どこもかしこもぎゅうぎゅうに棚に詰め込まれていて、
なにをどうしたらほしいものが探し出せるのか、皆目見当がつかない。
続いて2軒め、
やはり3畳ほどのスペースだが、棚は壁面だけで、
棚の前に椅子を並べて編み物をしているおばちゃんズが3人。
やはり玉巻き中心で、
もう腹をくくってぐいぐい店の中に入ってざーっと棚を眺めると、
棚の一角、一番上に夏糸らしきもの発見。
それがなんと、どんぴしゃ私がほしかった糸でした。
あるだけ全部棚から下ろして色を確認し、
黒14玉、薄いモスグリーン10玉を取り出す。
(ここまで私も店のおばちゃんも編み物しているおばちゃんズも一切無言。
私の一挙手一投足が店にいたおばちゃんズ全員の爆裂注目の的。)
値段を聞くと1玉6元。
Taobaoで見た価格と同等、ということで、お買い上げ♪
値段交渉は、ほぼする気がなかったので、
全部で144元のところ、端折ってもらって140元。
ああ、うれしい。
うれしいよぅ。
なにを編むってんでもないのにうれしいよぅ。
ほしかった夏糸が手に入ったら、
冬糸がモーレツにほしくなってきた。
ああ、編み物の神様、私はいったいどうしたら…。(-人-;)
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